冴えない中年男の諏訪は、妻に「みんな月でした」という謎めいたメッセージを残され、全財産を持って家出されてしまう。そんなみじめな彼に、いつも世話を焼くヤクザの義弟はソープ嬢の由美をあてがい、諏訪はいつしか彼女を愛するようになっていく…。
花村萬月の同名小説を原作に『鬼火』で高い評価を得た望月六郎監督が、「極道記者」シリーズなど名コンビの奥田瑛二・主演で映画化。ドライな中にウェットな情感を忍ばせながら、やりきれない男と女の心情が切々と描かれていく大人の恋愛映画。秀作である。由美役の吉本多香美が従来のイメージを覆し、大人の色香を漂わせる好演をみせてくれる。また義弟役の北村一輝は、本作およびその年の数々の出演作での活躍により、キネマ旬報など同年度新人賞を総なめした。
吉川英治文学新人賞に輝いた花村萬月の同名小説を、『鬼火』の望月六郎監督が映像化した恋愛劇。妻に全財産を持ち逃げされた冴えない夫は、義弟にあてがわれたソープ嬢を次第に愛するようになる。ミジメな現実から這い上がる男女を乾いたタッチで描く。
荻野目 慶子(おぎのめ けいこ、9月4日 – )は、日本の女優である。カムトゥルー所属。 熊本県生まれ(母親が玉名市出身)埼玉県出身。
出演: 奥田瑛二, 北村一輝, 吉本多香美, 荻野目慶子
監督: 望月六郎